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日本法ニュース:重要判決情報

ダイキン工業対旭硝子、宇部興産(知財高判 平成21(行ケ)10112 審決取消請求事件 特許権 行政訴訟)(2010年01月28日)

平成22年1月28日判決言渡
平成21年(行ケ)第10112号審決取消請求事件
口頭弁論終結日平成21年12月9日
判決
原告ダイキン工業株式会社
訴訟代理人弁理士安富康男
同秋山文男
同坂本波
被告旭硝子株式会社
被告宇部興産株式会社
被告両名訴訟代理人弁理士志賀正武
同高橋詔男
同柳井則子
同勝俣智夫
主文
1 特許庁が無効2008-800078号事件について平成21年3月
18日にした審決を取り消す。
2 訴訟費用は,被告らの負担とする。
事実及び理由
第1 請求
主文同旨
第2 争いのない事実
1 手続の概要
原告は,平成13年2月13日,名称を「樹脂積層体」とする発明について
特許出願(国際出願番号PCT/JP2001/000985,特願200
1-558259。パリ条約による優先権主張:優先権主張日2000年
(平成12年)2月10日,優先権主張国日本国。)をし,平成19年1月
5日,設定登録(特許第3896850号,請求項の数22,以下「本件特
許」という。)を受けた。
被告らは,平成20年4月30日,本件特許の無効審判請求(無効2008
-800078号事件)をし,原告は,平成20年7月28日付けの訂正請求
書により訂正の請求をした。
特許庁は,平成21年3月18日,「訂正を認める。特許第3896850
号の請求項1ないし22に係る発明についての特許を無効とする。」との審決
をし,その謄本は,平成21年3月30日,原告に送達された。
本件特許の訂正後の明細書(以下,図面と併せ「訂正明細書」という。甲1
3)の特許請求の範囲の記載は,次のとおりである(以下,請求項1の発明を
「特許発明1」のようにいい,本件特許に係る発明を総称して「本件特許発
明」という。)。
「【請求項1】
ポリアミド系樹脂からなる層(A)と,前記層(A)と積層されている含フッ
素エチレン性重合体からなる層(B)とを有する樹脂積層体であって,
前記ポリアミド系樹脂は,ナイロン6,ナイロン66,ナイロン11,ナイロ
ン12,ナイロン610,ナイロン612,ナイロン6/66,ナイロン66
/12,ナイロン6/ポリエステル共重合体,ナイロン6/ポリエーテル共重
合体,ナイロン12/ポリエステル共重合体及びナイロン12/ポリエーテル
共重合体,並びに,これらのブレンド物からなる群から選択された少なくとも
1種であり,アミン価が23~60当量/10 g,酸価が40当量/10 g 6 6
以下のものであり,
前記含フッ素エチレン性重合体は,カルボニル基を有する含フッ素エチレン性
重合体であることを特徴とする樹脂積層体。
【請求項2】
ポリアミド系樹脂の主成分は,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン61
0,ナイロン612,ナイロン6/ポリエーテル共重合体,又は,ナイロン1
2/ポリエーテル共重合体のいずれかである請求項1記載の樹脂積層体。
【請求項3】
含フッ素エチレン性重合体のカルボニル基の含有量が,主鎖炭素数1×106
個に対して合計3~1000個である請求項1又は2項に記載の樹脂積層体。
【請求項4】
含フッ素エチレン性重合体のカルボニル基は,パーオキサイドに由来するもの
である請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項5】
含フッ素エチレン性重合体からなる層(B)は,カーボネート基及び/又はカ
ルボン酸ハライド基を有する含フッ素エチレン性重合体を溶融押出ししてなる
ものである請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項6】
含フッ素エチレン性重合体からなる層(B)は,カーボネート基,カルボン酸
ハライド基及びカルボン酸基からなる群から選択される少なくとも1種を,主
鎖炭素数1×10 個に対して合計3~1000個有する含フッ素エチレン性6
重合体からなるものである請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項7】
含フッ素エチレン性重合体は,少なくとも,テトラフルオロエチレン及びエチ
レンを重合してなるものである請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂積層
体。
【請求項8】
含フッ素エチレン性重合体は,少なくとも,テトラフルオロエチレン及び一般

1 CF2=CF-Rf
〔式中,Rf は,CF 又はORf (Rf は炭素数1~5のパーフルオロア1 2 2

ルキル基を表す)を表す〕で表される化合物
を重合してなるものである請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項9】
含フッ素エチレン性重合体は,少なくとも,下記a,b及びcを重合してなる
共重合体である請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
a.テトラフルオロエチレン20~90モル%
b.エチレン10~80モル%
c.一般式CF2=CF-Rf1
〔式中,Rf は,CF 又はORf (Rf は炭素数1~5のパーフルオロア1 2 2

ルキル基を表す)を表す〕で表される化合物1~70モル%
【請求項10】
含フッ素エチレン性重合体は,少なくとも,下記d,e及びfを重合してなる
共重合体である請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
d.フッ化ビニリデン15~60モル%
e.テトラフルオロエチレン35~80モル%
f.ヘキサフルオロプロピレン5~30モル%
【請求項11】
含フッ素エチレン性重合体は,融点が160~270℃のものである請求項1
~10のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項12】
含フッ素エチレン性重合体からなる層(B)は,導電性である請求項1~11
のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項13】
ポリアミド系樹脂からなる層(A)と含フッ素エチレン性重合体からなる層
(B)との層間初期接着力は,20N/cm以上である請求項1~12のいず
れか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項14】
含フッ素エチレン性重合体からなる層(B)は,厚さ0.5mm未満のもので
ある請求項1~13のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項15】
含フッ素エチレン性重合体からなる層(B)は更に,導電性材料を含んでいて
もよい,フッ素樹脂からなる層(C)と積層されている請求項1~14のいず
れか1項に記載の樹脂積層体。
【請求項16】
導電性材料を含まない,フッ素樹脂からなる層(C)は更に,導電性材料を含
有する,フッ素樹脂からなる層(D)と積層されている請求項15記載の樹脂
積層体。
【請求項17】
前記層(B)の厚みが,前記層(C)の厚み,又は,前記層(D)が更に積層
されている場合には前記層(C)と層(D)との合計厚み,の1.5倍未満で
ある請求項15又は16の樹脂積層体。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか1項に記載された樹脂積層体から形成されているこ
とを特徴とする多層成形品。
【請求項19】
多層成形品は,フィルム,ホース又はチューブである請求項18記載の多層成
形品。
【請求項20】
ポリアミド系樹脂を溶融押出ししてなる層(A)と,含フッ素エチレン性重合
体を溶融押出ししてなり前記層(A)と積層されている層(B)とを有する少
なくとも2層構造の樹脂積層体であって,
前記層(A)は,ナイロン6,ナイロン66,ナイロン11,ナイロン12,
ナイロン610,ナイロン612,ナイロン6/66,ナイロン66/12,
ナイロン6/ポリエステル共重合体,ナイロン6/ポリエーテル共重合体,ナ
イロン12/ポリエステル共重合体及びナイロン12/ポリエーテル共重合
体,並びに,これらのブレンド物からなる群から選択された少なくとも1種で
あり,アミン価が23~60当量/10 gであり,酸価が40当量/10 g 6 6
以下であるポリアミド系樹脂を溶融押出ししてなるものであり,
前記層(B)は,カーボネート基及び/又はカルボン酸ハライド基を,主鎖炭
素数1×10 個に対して合計3~1000個有し,かつ,融点が160~2 6
70℃の含フッ素エチレン性重合体を溶融押出ししてなるものである
ことを特徴とする樹脂積層体。
【請求項21】
前記層(A)と前記層(B)との層間初期接着力は,20N/cm以上である
請求項20記載の樹脂積層体。
【請求項22】
ナイロン6,ナイロン66,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン610,
ナイロン612,ナイロン6/66,ナイロン66/12,ナイロン6/ポリ
エステル共重合体,ナイロン6/ポリエーテル共重合体,ナイロン12/ポリ
エステル共重合体及びナイロン12/ポリエーテル共重合体,並びに,これら
のブレンド物からなる群から選択された少なくとも1種であり,アミン価が2
3~60当量/10 gであり,酸価が40当量/10 g以下であるポリアミ6 6
ド系樹脂を溶融押出ししてなる層(A)と,カルボニル基を主鎖炭素数1×1
0 個に対して合計3~1000個有する含フッ素エチレン性重合体を溶融押6
出ししてなり前記層(A)と積層されている層(B)とを有する少なくとも2
層構造の多層成形品の製造方法であって,前記層(A)及び前記層(B)を有
する樹脂積層体を溶融押出しし,多層成形体を形成した後,形成された前記多
層成形体を,該成形体を構成する樹脂の融点のうち最も低い融点未満の温度で
0.01~10時間熱処理して多層成形品を得る
ことを特徴とする多層成形品の製造方法。」



http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=07&hanreiNo=38366&hanreiKbn=06

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